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定期更新のようになっていますが、本日さわらびゴシックを更新しました。リリースノートはこちらです。

このところ毎月 50 字分くらいのグリフを追加していますが、ようやく第一水準漢字がすべて網羅されそうな感じになってきました。進捗を割合で示すと、

  • 第一水準漢字:約 99.09% (2,965 字中 2,938 字)
  • 第二水準漢字:約 19.73% (3,390 字中 669 字)

という感じになっています。

ライセンスのほうは、変更を検討すると言いつつも、(たしかに検討はしているんですが)まだ何の動きにも結び付いていません。このあたりはあまり詳しくはないので、お知恵のある方、ご意見などいただけると幸いです。

8 Responses to “さわらびゴシック更新”

  1. missing より:

    こんにちは。
    Creative Commons Attribution 3.0 (CC-BY) について、以下の解釈で
    正しいでしょうか?

    たとえば、年賀状に さわらびフォント使ったら、
     Copyright (C) 2008-2013 mshio
    と年賀状一枚一枚に表記しなくてはならないんですよね?

    CC-BYの「写真」ならそういうクレジット表記も許容できますが、
    「フォント」使っただけで、そんなクレジット表記が必要なのは‥‥
    市販フォントより、使うのが面倒なライセンスだと思います。

    この解釈で正しければ、
    CC-BYはフォントに適してないライセンスと思えます。
    それともこの解釈はまちがっているでしょうか?

  2. mshio より:

    こんにちは。コメントをありがとうございます。

    フォントを提供していながらライセンスについてあまり詳しくはないので申し訳ないのですが、私としましては、ライセンス表示が必要となるのは、たとえばフォントを「フォントプログラム」として再配布するようなばあいなどに、ある程度限定されるだろうというふうに理解しています。

    もともと、少なくとも日本においては、通常の用途で利用されるような字形に、著作権というものは認められていないそうです。著作権が認められるのはあくまでプログラムとしてのフォントであるとのことです。すこしまぎらわしくなってしまうのですが、写真などの著作物とは使い方が全くちがってくるという理解です。

    ですので、たとえば年賀状に さわらびフォント を使っていただいたばあいなどは、最終的に印刷物としてご利用いただくことになると思いますので、クレジット表示は不要と考えています。その他、画像の中で画像データの一部に含まれるようなかたちで使っていただいた場合なども同様に、クレジット表示は不要と考えています。

  3. mshio より:

    私としては、改変可能で(できれば無償の)フォントが広く普及するとよいと考えています。(改変)再配布にコピーライト表示を義務づけることで、もし改変フォントが現れた場合にも、緩いライセンスで提供されやすくなるのではないか……などというのが、CC-BY での提供の理由であったりもします。しかし、そういう考え方は本来ではないのかもしれません。

  4. missing より:

    そのCC-BYの解釈はちがうと私は考えます。

    たとえばイラストフォント http://www.ac-font.com/jp/illufont.php を見ればわかりますが、フォントというのは本質的に、白黒2値の画像です。正確には、画像をまとめたものです。

    CC-BYでは「画像」を「展示」するとき、著作権表示が必須ですので、CC-BYのフォントを使うと年賀状一枚一枚にクレジット表記が必要という解釈のほうが正しいと考えます。

    というかクリエイティブ・コモンズ・ジャパン http://creativecommons.jp/ に解釈きいたほうがいいですね。
    質問しておきました。回答があればまたコメントします。

  5. mshio より:

    問い合わせしていただいたのですね。ありがとうございます。恐縮ですが、コメントをおまちしています。

  6. 渡辺智暁 より:

    はじめまして。

    こちらの件についてメールお問い合わせを頂きましたので、書き込みをさせて頂きます。クリエイティブ・コモンズ・ジャパンの渡辺と申します。2つの点からお返事をさせて下さい。ひとつはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスについて、もうひとつは著作権についてです。

    クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは、著作権に関わるライセンスなので、著作物でない情報にライセンスをつけても、それによってその著作物でない情報の利用が制限されることはありません。この点はこちらで議論されている方々の理解と同じだと思います。そこで、お問い合わせを頂いたご質問は、ライセンスについてのご質問というよりも、著作権法についてのご質問のように思いました。

    デジタル・フォントに関する著作権は、特に私は専門的な知識を有しているわけではございませんが、日本の著作権法に照らして考えるとどうなのか、せっかくの機会なので少し調べてみました。どうやら、2種類に分けて考えることができるようです。ひとつは字体の創作性に関わるもの、もうひとつはそれをプログラムとして表現する際の創作性に関わるもの、です。前者については判例上繰り返し否定されていると聞いています。ただ、これは字体には原理的に創作性がありえないということではないかも知れません。例えば書には創作性を認めた判決もありますから、場合によっては創作性も認められるのではないか、と思いました。フォントは実用性があるもので、実用性があるものは著作権を認められにくい(住宅などは同様の観点からの判決があったと思います)ということからも、簡単に認められるものではないのでは、とは思います。最高裁判例はこちらから読めますが、その書きぶりからも、創作性は簡単には認められないように読めます。
    http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=54774&hanreiKbn=02

    一方、プログラムの著作権として考えた場合には、字体に著作権がなくても、その字体をどうデータとして表現するか、という部分に創作性があればよいことになるのだと思います。フォントがどういう風にプログラムとして表現されているのか、単に誰がやっても同じになるような当たり前の形でデータ集として提供されているものなのか、個々の文字データの表現方法に様々な方式があるらしいことなどはこの判断にどう影響するのか、などはよくわかりませんでした。フォントプログラムの無断複製に関してはこちらに判例があることを知ったのですが、プログラムの創作性については特に争点になっていないようでした。
    http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=10339&hanreiKbn=07

    プログラムが著作物である場合は、プログラムを丸ごと複製する場合とか、プログラムを翻案する場合には、許諾が必要になるので、そこをCCライセンスで許諾する、ということができると思います。(ただ、クリエイティブ・コモンズの基本的な方針として、プログラムの著作物にはGPLの適用をお勧めしています。)

    以上をまとめると、フォントプログラムに著作物性があるようならCCライセンスはその複製などに適用されるけれども、文字を印刷しただけでは、書体によっぽどの創作性がなければ、CCライセンスの規定は無視して大丈夫なのではないか、と思いました。プログラムの創作性の判断基準については、残念ながらよくわかりませんでした。

    資料としては少し古いのですが、以下のURLから辿れる「事件名 モリサワタイプフェース不正競争仮処分申請事件」という解説を特に参考にしました。
    http://www.jfpi.or.jp/property/about/index.html

    以上、やや力不足で申し訳ございませんが、ご参考になれば幸いです。

  7. mshio より:

    詳細な情報をありがとうございました。

    実用フォントのライセンスについては「プログラム」の観点から考えるとよさそうだという点、「プログラム」として考える場合、CCライセンスは必ずしも適切というわけではない点など、改めて理解を強めました。ありがたく参考にさせていただきます。

    とはいえやはり、どうも……アウトラインまでは理解できたように感じる一方で、ハッキリしたところまでとなるとどうも大変に難しいと感じてしまうところではあります……。

  8. missing より:

    クリエイティブ・コモンズ・ジャパン渡辺様
    mshio様
    丁寧な回答ありがとうございました。

    mshio様の解釈で問題ないようですね。

    また以下の文を読む限り、著作者が「印刷物・デジタル画像としての利用ではクレジット表示不要」と言っているなら、その解釈で運用されるということですね。

    http://creativecommons.jp/faq/
    >クリエイティブ・コモンズという団体が作品の利用について許諾を
    >与えてくれる、ということでしょうか。
    > 作品を創作したクリエイターが、自分の作品をもっと自由に使って
    > もらいたいとき、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスという
    > 手段を利用することによって、自ら作品について利用許諾を与える
    > のであり、クリエイティブ・コモンズは、そのライセンスの仕組み
    > やツールを提供しているにとどまります。

    ただしCC-BYをフォントに適用するのは、解釈の曖昧さも残りますし、できれば「フォントプログラムを含まない利用ならクレジット表示不要」のように許可を明示する文言があれば よりよいと思います。そういうライセンスに変更されれば使いやすくなりそうです。

    ソフトウェアへのCC-BYの適用はオススメではないと以下にもあります。

    http://creativecommons.jp/faq/
    >ソフトウェアにクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを付与する
    >ことができますか?
    > 可能ですが、お勧めはできません。クリエイティブ・コモンズ・
    > ライセンスは、ソースコードとオブジェクトコードについては、
    > 適用の対象として考慮していないからです。‥‥ソフトウェアに
    > 適したライセンスが既に他にありますので、そちらのご利用をご検討ください。

    私は、わびづきフォントを使いたいなあと思っているのですが、CC-BYでは運用上
    問題が起きうるのではと危惧し、質問させていただきました。

    わびづきフォントの更新も期待しています。
    以上
    ありがとうございました。

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